宵闇よいやみの手探てさぐりの中なかでこそ
仄ほのかに匂におう柊ひいらぎの花はな
見みせかけの棘とげにそっと隠かくした
その麗うるわしくゆかしき花はな
その花はなの名な前まえを呟つぶやくとき
美うつくしさとは何なにかを思おもう
誰だれも居いない末すえの秋あきに咲さいて
冬ふゆとすれ違ちがいに行いく花はな
愚おろかしい過あやまちの数々かずかずを
一ひとつ一ひとつ胸むねに並ならべている
あなたはそれでもこんな私わたしを
許ゆるしてくれるだろうか
終列車しゅうれっしゃが鉄橋てっきょうを渡わたる音おと
秋風あきかぜの気紛きまぐれなカデンツァ
明日あしたは木枯こがらしが吹ふくらしいと
遠とおい窓まどの灯あかりが言いう
辛つらい夜よるを過すごすあなたに
いつか本当ほんとうのさいわいを
届とどけることが出来できますように
私わたしに許ゆるされますように
宵闇よいやみの手探てさぐりの中なかでこそ
仄ほのかに匂におう柊ひいらぎの花はな
宵闇yoiyamiのno手探tesaguりのrino中nakaでこそdekoso
仄honoかにkani匂nioうu柊hiiragiのno花hana
見miせかけのsekakeno棘togeにそっとnisotto隠kakuしたshita
そのsono麗uruwaしくゆかしきshikuyukashiki花hana
そのsono花hanaのno名na前maeをwo呟tsubuyaくときkutoki
美utsukuしさとはshisatoha何naniかをkawo思omoうu
誰dareもmo居iないnai末sueのno秋akiにni咲saいてite
冬fuyuとすれtosure違chigaいにini行iくku花hana
愚oroかしいkashii過ayamaちのchino数々kazukazuをwo
一hitoつtsu一hitoつtsu胸muneにni並naraべているbeteiru
あなたはそれでもこんなanatahasoredemokonna私watashiをwo
許yuruしてくれるだろうかshitekurerudarouka
終列車syuuressyaがga鉄橋tekkyouをwo渡wataるru音oto
秋風akikazeのno気紛kimaguれなrenaカデンツァkadentsa
明日ashitaはha木枯kogaらしがrashiga吹fuくらしいとkurashiito
遠tooいi窓madoのno灯akaりがriga言iうu
辛tsuraいi夜yoruをwo過suごすあなたにgosuanatani
いつかitsuka本当hontouのさいわいをnosaiwaiwo
届todoけることがkerukotoga出来dekiますようにmasuyouni
私watashiにni許yuruされますようにsaremasuyouni
宵闇yoiyamiのno手探tesaguりのrino中nakaでこそdekoso
仄honoかにkani匂nioうu柊hiiragiのno花hana