さあ着ついたぞお前まえが生うまれた土地とこだ
ふるさとの匂においがわかるだろう
あの山やまは父とうさん川かわは母かあさん
みんな喜よろこんでるよ弟おとうとよ
君きみがここを厭いやがり都みやこに出でて
いろんな苦労くろうをしている事ことを
風かぜの便たよりに聞きくたびに
胸むねを痛いたくしてたよ弟おとうとよ
おやじ達たちもあの世よで泣ないてるだろう
たった二人ふたりだけの身内みうちだから
それを思おもえばもう畑仕事はたけしごとが
手てにつかず困こまったよ弟おとうとよ
それからしばらく後あと 君きみの名前なまえが
新聞しんぶんや雑誌ざっしに出でて来きたね
拳闘けんとう選手せんしゅで強つよい奴やつだと
それで僕ぼくもテレビを買かったんだ
とうとう恐おそれてたその日ひが来きた
君きみが命いのちをかけた選手権せんしゅけん
心こころない運命さだめに目めはつぶれて
何なにも見みえなくなった弟おとうとよ
だけど君きみは偉えらいよいいじゃないか
男おとことして立派りっぱに闘たたかった
栄光えいこうに輝かがやく思おもい出でを
鮮あざやかにその胸むねに持もっている
さあ行いこう二人ふたりで手てをつないで
子供こどもの頃ころ仲なかよく走はしった道みち
あの山やまも小川おがわも君きみの帰かえりを
暖あたたかく待まってるよ弟おとうとよ
さあsaa着tsuいたぞおitazoo前maeがga生umaれたreta土地tokoだda
ふるさとのfurusatono匂nioいがわかるだろうigawakarudarou
あのano山yamaはha父touさんsan川kawaはha母kaaさんsan
みんなminna喜yorokoんでるよnderuyo弟otoutoよyo
君kimiがここをgakokowo厭iyaがりgari都miyakoにni出deてte
いろんなironna苦労kurouをしているwoshiteiru事kotoをwo
風kazeのno便tayoりにrini聞kiくたびにkutabini
胸muneをwo痛itaくしてたよkushitetayo弟otoutoよyo
おやじoyaji達tachiもあのmoano世yoでde泣naいてるだろうiterudarou
たったtatta二人futariだけのdakeno身内miuchiだからdakara
それをsorewo思omoえばもうebamou畑仕事hatakeshigotoがga
手teにつかずnitsukazu困komaったよttayo弟otoutoよyo
それからしばらくsorekarashibaraku後ato 君kimiのno名前namaeがga
新聞shinbunやya雑誌zasshiにni出deてte来kiたねtane
拳闘kentou選手sensyuでde強tsuyoいi奴yatsuだとdato
それでsorede僕bokuもmoテレビterebiをwo買kaったんだttanda
とうとうtoutou恐osoれてたそのretetasono日hiがga来kiたta
君kimiがga命inochiをかけたwokaketa選手権sensyuken
心kokoroないnai運命sadameにni目meはつぶれてhatsuburete
何naniもmo見miえなくなったenakunatta弟otoutoよyo
だけどdakedo君kimiはha偉eraいよいいじゃないかiyoiijanaika
男otokoとしてtoshite立派rippaにni闘tatakaったtta
栄光eikouにni輝kagayaくku思omoいi出deをwo
鮮azaやかにそのyakanisono胸muneにni持moっているtteiru
さあsaa行iこうkou二人futariでde手teをつないでwotsunaide
子供kodomoのno頃koro仲nakaよくyoku走hashiったtta道michi
あのano山yamaもmo小川ogawaもmo君kimiのno帰kaeりをriwo
暖atataかくkaku待maってるよtteruyo弟otoutoよyo