DECOY 歌詞 Sano ibuki ふりがな付

あくびも草臥くたびれて
真まっ白しろな暦こよみを塗ぬり潰つぶして
優やさしい嘘うそつきばっかの
世界せかいに飽あき飽あき

あぶれたベットの隙間すきま
寝息ねいき 一ひとつないところで
何なに食くわぬ顔かお もう 勝手かってにして

別べつに楽たのしていたいだけなのさ
大人おとなにだって 子供こどもにだってなりたくない
愛あいゆえに ほっといて

どうせ 僕ぼくら DECOY
いい加減かげんにさ
魔法まほうの粉こなだらけのパジャマ 脱ぬぎ捨すてて
馬鹿ばかを見みたくないなら
阿呆あほうになって
今夜こんやいい夢ゆめでも見みようぜ
そんじゃ ほら いいとこ行いこうぜ

あらあら 素すっ頓狂とんきょうな
調子ちょうしで狂くるわせた一辺倒いっぺんとう
影かげを縫ぬう糸いと 足たりなくて
ふらつく足音あしおと

掟おきてには興味きょうみないな 自分じぶんで手一杯ていっぱい
煩うるさくない場所ばしょにさ 逝ゆきたいの 許ゆるして

いよいよ はらはらしてきたね
やる気きのない笛ふえでも吹ふいたら踊おどれるぜ
お楽たのしみはこっからさ

思おもい上あがりの DECOY
騙だまし合あって
笑わらっちまうね こんな狭せまい箱はこの中なか
生者しょうじゃの仮面かめん 剥はぎ取とったら
チクタクとあいつの音おとが響ひびく

有あり余あまる 美うつくしい 言葉ことばの銃弾じゅうだんが
なんだか痛いたくてさ
いつかにあなたが口遊くちずさんだ
子守歌こもりうたを爆音ばくおんで鳴ならした
次つぎがあるなら言いおうぜ
欲ほしかったものは 玩具おもちゃなんかじゃなくてさ
その手てにその声こえにそばにいてほしいだけなんだと叫さけびたい

こんな筈はずじゃないのさ
ここいらで
奇跡きせきの一ひとつくらい望のぞんでいるの
どこにだってほら 行いけやしないのか
でも やっぱりね

僕ぼくら DECOY
信しんじたいのさ
魔法まほうの粉こなだらけのパジャマ 脱ぬぎ捨すてて
この呪縛じゅばくと化ばかす暦こよみ、壊こわして
今夜こんやこの夢ゆめとおさらばさ
そんじゃ ほら いいとこ行いこうぜ