黄昏たそがれの中なか 風かぜが吹ふき抜ぬけてゆく
佇たたずむ老人ろうじんの体からだの中なかを 想おもい出でが通とおりすぎてゆく
憎にくしみあった人ひととの悲かなしみにみちた別離べつり
涙なみだ流ながし抱だきあった恋人こいびとの肌はだのぬくもり
愛あいすべき人ひととのかけがえのない食卓しょくたくの風景ふうけい
憧憬しょうけいにみちた旅たびのさ中なかに 立たちつくした挫折ざせつの夜よる
歓よろこびの涙なみだと傷心しょうしんの涙なみだに彩いろどられた
青春せいしゅんの日々ひびは 行いきて帰かえらず
悠久ゆうきゅうの時間じかんの流ながれの中なかを
さまよう木この葉はのように
人ひとは時代じだいにもてあそばれながら
絶望ぜつぼうと悲かなしみの中なかで涙なみだにくれる
されど人ひとは木この葉はにあらず
絶望ぜつぼうと悲かなしみの涙なみだの中なかで 絶たえることなく
ささやかな光ひかりをみつめている
その光ひかりある限かぎり想おもいは消きえず
その想おもいある限かぎり人ひとは木この葉はにあらず
人ひとは皆みんな泣なき乍ながらこの世よに"生せい"をうけ
そして美うつくしい涙なみだとともに黄昏たそがれに還かえってゆく
黄昏たそがれの中なか 老人ろうじんが見みている景色けしきは
すべてが美うつくしく 輝かがやいている……
黄昏tasogareのno中naka 風kazeがga吹fuきki抜nuけてゆくketeyuku
佇tatazuむmu老人roujinのno体karadaのno中nakaをwo 想omoいi出deがga通tooりすぎてゆくrisugiteyuku
憎nikuしみあったshimiatta人hitoとのtono悲kanaしみにみちたshiminimichita別離betsuri
涙namida流nagaしshi抱daきあったkiatta恋人koibitoのno肌hadaのぬくもりnonukumori
愛aiすべきsubeki人hitoとのかけがえのないtonokakegaenonai食卓syokutakuのno風景fuukei
憧憬syoukeiにみちたnimichita旅tabiのさnosa中nakaにni 立taちつくしたchitsukushita挫折zasetsuのno夜yoru
歓yorokoびのbino涙namidaとto傷心syoushinのno涙namidaにni彩irodoられたrareta
青春seisyunのno日々hibiはha 行iきてkite帰kaeらずrazu
悠久yuukyuuのno時間jikanのno流nagaれのreno中nakaをwo
さまようsamayou木koのno葉haのようにnoyouni
人hitoはha時代jidaiにもてあそばれながらnimoteasobarenagara
絶望zetsubouとto悲kanaしみのshimino中nakaでde涙namidaにくれるnikureru
されどsaredo人hitoはha木koのno葉haにあらずniarazu
絶望zetsubouとto悲kanaしみのshimino涙namidaのno中nakaでde 絶taえることなくerukotonaku
ささやかなsasayakana光hikariをみつめているwomitsumeteiru
そのsono光hikariあるaru限kagiりri想omoいはiha消kiえずezu
そのsono想omoいあるiaru限kagiりri人hitoはha木koのno葉haにあらずniarazu
人hitoはha皆minna泣naきki乍nagaらこのrakono世yoにni"生sei"をうけwouke
そしてsoshite美utsukuしいshii涙namidaとともにtotomoni黄昏tasogareにni還kaeってゆくtteyuku
黄昏tasogareのno中naka 老人roujinがga見miているteiru景色keshikiはha
すべてがsubetega美utsukuしくshiku 輝kagayaいているiteiru……