哀かなしみ背せおいて家路いえじをたどれば
遠とおくにゆらめく憩いこいの 灯ともしび
心こころに冬ふゆの凪なぎひきずる 鎖くさりをほどけば
ほどけばその足あしも痛いたまぬものを
あ-年老としおいた 白しろき 狼おおかみよ
誇ほこりを今いますてて帰かえれねぐらへ
群むれから離はなれて 掟おきてを逃のがれて
薊あざみを 枕まくらに 儚はかなきまどろみ
心こころに冬ふゆの凪なぎ星ほし降ふる砂丘さきゅうに
いつかは いつかはその命いのち終おわれと祈いのらん
あー年老としおいた 白しろき 狼おおかみよ
その身みを横よこたえて眠ねむれ瞬時しゅんじ
心こころによみがえる 嵐あらしにその瞳ひとみを
ひらけば ひらけば空そらを裂さき 輝かがやく天狼てんろう
あー年老としおいた 白しろき 狼おおかみよ
憩いこいを今いますてて叫さけべ
夜空よぞらに志こころざしがあるならば 叫さけべもう一度いちど
哀kanaしみshimi背seおいてoite家路iejiをたどればwotadoreba
遠tooくにゆらめくkuniyurameku憩ikoいのino 灯tomoshibi
心kokoroにni冬fuyuのno凪nagiひきずるhikizuru 鎖kusariをほどけばwohodokeba
ほどけばそのhodokebasono足ashiもmo痛itaまぬものをmanumonowo
あa-年老toshioいたita 白shiroきki 狼ookamiよyo
誇hokoりをriwo今imaすててsutete帰kaeれねぐらへrenegurahe
群muれからrekara離hanaれてrete 掟okiteをwo逃noがれてgarete
薊azamiをwo 枕makuraにni 儚hakanaきまどろみkimadoromi
心kokoroにni冬fuyuのno凪nagi星hoshi降fuるru砂丘sakyuuにni
いつかはitsukaha いつかはそのitsukahasono命inochi終owaれとreto祈inoらんran
あaー年老toshioいたita 白shiroきki 狼ookamiよyo
そのsono身miをwo横yokoたえてtaete眠nemuれre瞬時syunji
心kokoroによみがえるniyomigaeru 嵐arashiにそのnisono瞳hitomiをwo
ひらけばhirakeba ひらけばhirakeba空soraをwo裂saきki 輝kagayaくku天狼tenrou
あaー年老toshioいたita 白shiroきki 狼ookamiよyo
憩ikoいをiwo今imaすててsutete叫sakeべbe
夜空yozoraにni志kokorozashiがあるならばgaarunaraba 叫sakeべもうbemou一度ichido