恋こいに逃のがれて 行ゆくことを
京都きょうとでは丹波たんば越ごえと言いうのです
あなたと二人ふたりのみちゆきで
本当ほんとは越こえて みたかった
空蝉うつせみの この世よの旅たびに
花はなを散ちらして 風かぜが立たつ
胸むねの残のこり火び 消きえるまで
終おわらない 丹波たんば越ごえの続つづきです
幸しあわせどこかで すれ違ちがい
身みを引ひくように 出来できている
忍しのぶ坂さか 忍しのんでまとう
花はなはむらさき 旅たび衣ごろも
女おんなに生うまれた 歓よろこびを
束つかの間ま知しった 夢ゆめ一夜ひとよ
道連みちづれは 心こころの杖つえの
花はなが明日あしたの 道みちしるべ
恋koiにni逃nogaれてrete 行yuくことをkukotowo
京都kyoutoではdeha丹波tanba越goえとeto言iうのですunodesu
あなたとanatato二人futariのみちゆきでnomichiyukide
本当hontoはha越koえてete みたかったmitakatta
空蝉utsusemiのno このkono世yoのno旅tabiにni
花hanaをwo散chiらしてrashite 風kazeがga立taつtsu
胸muneのno残nokoりri火bi 消kiえるまでerumade
終owaらないranai 丹波tanba越goえのeno続tsuduきですkidesu
幸shiawaせどこかでsedokokade すれsure違chigaいi
身miをwo引hiくようにkuyouni 出来dekiているteiru
忍shinoぶbu坂saka 忍shinoんでまとうndematou
花hanaはむらさきhamurasaki 旅tabi衣goromo
女onnaにni生umaれたreta 歓yorokoびをbiwo
束tsukaのno間ma知shiったtta 夢yume一夜hitoyo
道連michiduれはreha 心kokoroのno杖tsueのno
花hanaがga明日ashitaのno 道michiしるべshirube