咲さくも花はななら 散ちるのも花はなよ
散ちった私わたしが 馬鹿ばかみただけで
涙なみだながした 十五じゅうごの春はるの
キラリ光ひかった 遠賀川おんががわ
家出いえでしたのが そのすぐ後あとで
別べつに当あてなど さらさらないが
どうせ貧乏びんぼうで おやじは酒乱しゅらん
母ははが泣なくのが 可哀相かわいそう
はじめ中州なかすで 茶店ちゃみせに勤つとめ
金かねにつられて キャバレー勤つとめ
あれはヤクザと わかって惚ほれて
いつか売うられて 汚よごされて
いいさ酒場さかばの 酔よいどれ草ぐさに
かけてくれるな なまじの情なさけ
つくり話ばなしと きちがい水みずに
逃にげてすがって 生いきてゆく
その後ごはなしを 聞ききたい方かたは
去年きょねんムショから でてきたはずの
東京とうきょう町田市まちだし 中村なかむらチヨが
一部始終いちぶしじゅうを 聞きかせましょう
一部始終いちぶしじゅうを 聞きかせましょう
涙なみだ流ながした 他人たにんの不幸ふこう
酒さけの肴さかなに 聞きかせましょう
優やさしい言葉ことばを 信しんじたことが
事ことの始はじまり 身みの終おわり
恨うらみつらみは 夢路ゆめじの後あとよ
惚ほれた女おんなが 馬鹿ばかをみた
キラリ光ひかった 刃物はものの先さきに
愛いとしいまことを 探さがしてた
愛いとしいまことを 探さがしてた
咲saくもkumo花hanaならnara 散chiるのもrunomo花hanaよyo
散chiったtta私watashiがga 馬鹿bakaみただけでmitadakede
涙namidaながしたnagashita 十五juugoのno春haruのno
キラリkirari光hikaったtta 遠賀川ongagawa
家出iedeしたのがshitanoga そのすぐsonosugu後atoでde
別betsuにni当aてなどtenado さらさらないがsarasaranaiga
どうせdouse貧乏binbouでde おやじはoyajiha酒乱syuran
母hahaがga泣naくのがkunoga 可哀相kawaisou
はじめhajime中州nakasuでde 茶店chamiseにni勤tsutoめme
金kaneにつられてnitsurarete キャバレkyabareー勤tsutoめme
あれはarehaヤクザyakuzaとto わかってwakatte惚hoれてrete
いつかitsuka売uられてrarete 汚yogoされてsarete
いいさiisa酒場sakabaのno 酔yoいどれidore草gusaにni
かけてくれるなkaketekureruna なまじのnamajino情nasaけke
つくりtsukuri話banashiとto きちがいkichigai水mizuにni
逃niげてすがってgetesugatte 生iきてゆくkiteyuku
そのsono後goはなしをhanashiwo 聞kiきたいkitai方kataはha
去年kyonenムショmusyoからkara でてきたはずのdetekitahazuno
東京toukyou町田市machidashi 中村nakamuraチヨchiyoがga
一部始終ichibushijuuをwo 聞kiかせましょうkasemasyou
一部始終ichibushijuuをwo 聞kiかせましょうkasemasyou
涙namida流nagaしたshita 他人taninのno不幸fukou
酒sakeのno肴sakanaにni 聞kiかせましょうkasemasyou
優yasaしいshii言葉kotobaをwo 信shinじたことがjitakotoga
事kotoのno始hajiまりmari 身miのno終oわりwari
恨uraみつらみはmitsuramiha 夢路yumejiのno後atoよyo
惚hoれたreta女onnaがga 馬鹿bakaをみたwomita
キラリkirari光hikaったtta 刃物hamonoのno先sakiにni
愛itoしいまことをshiimakotowo 探sagaしてたshiteta
愛itoしいまことをshiimakotowo 探sagaしてたshiteta