鯨 歌詞 tricot ふりがな付

目眩めくるめく華はなやかな世界せかいがあたしを取とり巻まいて
誰だれかがそれを欲ほしがっても

あたしはただ長ながすぎる寿命じゅみょうを待まつだけで良よかった
哀かなしみの夜明よあけを大おおきな鯨くじらみたいに

浮うわついた気持きもちのまま
忙いそがしさに身みを任まかせて居いたかった
だけど今いま呼吸こきゅうが早はやくなってゆく

この心こころが誘さそうまま泳およぐわ
涙なみだで作つくった海うみで旅たびに出でるの
ずっと遠とおくへ行いけるようにね
もっと泣ないて泣ないて泣ないて泣ないて
行いくわ

美うつくしい者ものから順じゅんに摘つむ神様かみさまはきっと
果はたした命いのちに極上ごくじょうの楽園らくえんを
用意よういしてくださる事ことでしょう

目紛めまぐるしく刺ささる
水面みなもの煌きらめきも痛いたくはないよほら
いくつもの小ちいさな過あやまちも消きえないで

あなたに見みせたい私わたしの海うみを
痛いたみも苦くるしみもない島しまへ着つく頃ころには
きっと涙なみだも使つかい切きっているわ
長ながい命いのちを泳およぎ切きったら
楽園らくえんで会あいましょう