前まえを行いく子供こどもの群むれの中なかに
目めに痛いたい白しろいハンケチゆれて
花はなは散ちりぬまどけき光ひかりの中なか
すべては幻まぼろしか
目めにしむ緑みどり鮮あざやか 真昼まひるの校舎こうしゃの陰かげで
我わが恋こい打うち明あけし友とも 病やまいに倒たおれたと聞きく
表札ひょうさつも変かわったなつかしの家いえ
匂においは今いまも変かわらず
この橋はしの上うえから水みずに映うつる
青空あおぞらに小ちいさな石いしを投なげた
川かわはただ何なにも知しらぬげに
私わたしを置おき去ざりにした
あれから人ひとは散ちりぢり 悲かなしき時ときの流ながれに
かよわき足あしをすくわれ 帰かえらぬ人ひともいるけど
もう行いこう胸むねが痛いたくなる
誰だれもいない故郷こきょう
日暮ひぐれの風かぜが吹ふくまで こうして歩あるき続つづけて
つらさに耐たえかねたなら
そのままそっと目めを閉とじ
今いま行ゆきて二度にどと帰かえらぬ時ときよ
さらば浅あさき春はるの夢ゆめ
さらば浅あさき春はるの夢ゆめ
前maeをwo行iくku子供kodomoのno群muれのreno中nakaにni
目meにni痛itaいi白shiroいiハンケチhankechiゆれてyurete
花hanaはha散chiりぬまどけきrinumadokeki光hikariのno中naka
すべてはsubeteha幻maboroshiかka
目meにしむnishimu緑midori鮮azayaかka 真昼mahiruのno校舎kousyaのno陰kageでde
我waがga恋koi打uちchi明aけしkeshi友tomo 病yamaiにni倒taoれたとretato聞kiくku
表札hyousatsuもmo変kaわったなつかしのwattanatsukashino家ie
匂nioいはiha今imaもmo変kaわらずwarazu
このkono橋hashiのno上ueからkara水mizuにni映utsuるru
青空aozoraにni小chiiさなsana石ishiをwo投naげたgeta
川kawaはただhatada何naniもmo知shiらぬげにranugeni
私watashiをwo置oきki去zaりにしたrinishita
あれからarekara人hitoはha散chiりぢりrijiri 悲kanaしきshiki時tokiのno流nagaれにreni
かよわきkayowaki足ashiをすくわれwosukuware 帰kaeらぬranu人hitoもいるけどmoirukedo
もうmou行iこうkou胸muneがga痛itaくなるkunaru
誰dareもいないmoinai故郷kokyou
日暮higuれのreno風kazeがga吹fuくまでkumade こうしてkoushite歩aruきki続tsuduけてkete
つらさにtsurasani耐taえかねたならekanetanara
そのままそっとsonomamasotto目meをwo閉toじji
今ima行yuきてkite二度nidoとto帰kaeらぬranu時tokiよyo
さらばsaraba浅asaきki春haruのno夢yume
さらばsaraba浅asaきki春haruのno夢yume