いく時代じだいかがありまして 茶色ちゃいろい戦争せんそうもありました
いく時代じだいかがありまして 死しんだ人ひともありました
いく時代じだいかがすぎてゆき 忘わすれさることのかぎりを続つづけ
淋さびしさはこのからだに 消きえては灯ともるちらちら明あかりのように
仮かりの世よのたわむれに 酔ようて唄うたって夜よるが明あけた
酔ようた心こころに身みを任まかせ 人気ひとけのない街まちを歩あるく
大通おおどおりの曲まがり角かどに ほら赤あかい灯ひが見みえるじゃないか
熱あついうどんを一杯いっぱい 湯気ゆげをあげてすすろうか
きょうは少すこし寒さむいね 焜炉こんろの火鉢ひばちがうれしいね
酔よい醒ざめの夜明よあけには 笑わらった顔かおがよく似合にあう
もういく度たびこんな風ふうに 夜よるが明あけるのを見みたのだろうか
顔かおぶれもさしてちがわず いない人ひとがちらりほらり
いく時代じだいかがすぎてゆき それでも同おなじことをくり返かえし
淋さびしさはこの体からだに 消きえては灯ともるちらちら明あかりのように
仮かりの世よの静しずけさに 酔ようて騒さわいで夜よるが明あけた
いくiku時代jidaiかがありましてkagaarimashite 茶色chairoいi戦争sensouもありましたmoarimashita
いくiku時代jidaiかがありましてkagaarimashite 死shiんだnda人hitoもありましたmoarimashita
いくiku時代jidaiかがすぎてゆきkagasugiteyuki 忘wasuれさることのかぎりをresarukotonokagiriwo続tsuduけke
淋sabiしさはこのからだにshisahakonokaradani 消kiえてはeteha灯tomoるちらちらruchirachira明aかりのようにkarinoyouni
仮kariのno世yoのたわむれにnotawamureni 酔yoうてute唄utaってtte夜yoruがga明aけたketa
酔yoうたuta心kokoroにni身miをwo任makaせse 人気hitokeのないnonai街machiをwo歩aruくku
大通oodooりのrino曲magaりri角kadoにni ほらhora赤akaいi灯hiがga見miえるじゃないかerujanaika
熱atsuいうどんをiudonwo一杯ippai 湯気yugeをあげてすすろうかwoagetesusurouka
きょうはkyouha少sukoしshi寒samuいねine 焜炉konroのno火鉢hibachiがうれしいねgaureshiine
酔yoいi醒zaめのmeno夜明yoaけにはkeniha 笑waraったtta顔kaoがよくgayoku似合niaうu
もういくmouiku度tabiこんなkonna風fuuにni 夜yoruがga明aけるのをkerunowo見miたのだろうかtanodarouka
顔kaoぶれもさしてちがわずburemosashitechigawazu いないinai人hitoがちらりほらりgachirarihorari
いくiku時代jidaiかがすぎてゆきkagasugiteyuki それでもsoredemo同onaじことをくりjikotowokuri返kaeしshi
淋sabiしさはこのshisahakono体karadaにni 消kiえてはeteha灯tomoるちらちらruchirachira明aかりのようにkarinoyouni
仮kariのno世yoのno静shizuけさにkesani 酔yoうてute騒sawaいでide夜yoruがga明aけたketa