あのひとと 別わかれたら
もう誰だれも 愛あいせないのよ
髪かみを切きっても 男おとこにゃなれないし
月つきと私わたしと ただふたり
ねざめの宿やどに 散ちってゆく
ゆずり葉はの音おとに 身みをぬらすのよ
ゆずれない 恋こいなのに
ゆずるわと 言いってしまった
他ほかに代かわりのない 人ひとだったのに
もののはずみで そうなった
女おんなの意地いじを あざわらう
ゆずり葉はの影かげが かなしいのよ
寄よせ書がきの 絵えはがきに
おめでとう 言いってあげない
汽車きしゃに乗のっても どこにも行いけないの
夜よると私わたしと ふたりきり
忘わすれることを 誓ちかっても
ゆずり葉はの歌うたが 唄うたえないのよ
あのひととanohitoto 別wakaれたらretara
もうmou誰dareもmo 愛aiせないのよsenainoyo
髪kamiをwo切kiってもttemo 男otokoにゃなれないしnyanarenaishi
月tsukiとto私watashiとto ただふたりtadafutari
ねざめのnezameno宿yadoにni 散chiってゆくtteyuku
ゆずりyuzuri葉haのno音otoにni 身miをぬらすのよwonurasunoyo
ゆずれないyuzurenai 恋koiなのにnanoni
ゆずるわとyuzuruwato 言iってしまったtteshimatta
他hokaにni代kawaりのないrinonai 人hitoだったのにdattanoni
もののはずみでmononohazumide そうなったsounatta
女onnaのno意地ijiをwo あざわらうazawarau
ゆずりyuzuri葉haのno影kageがga かなしいのよkanashiinoyo
寄yoせse書gaきのkino 絵eはがきにhagakini
おめでとうomedetou 言iってあげないtteagenai
汽車kisyaにni乗noってもttemo どこにもdokonimo行iけないのkenaino
夜yoruとto私watashiとto ふたりきりfutarikiri
忘wasuれることをrerukotowo 誓chikaってもttemo
ゆずりyuzuri葉haのno歌utaがga 唄utaえないのよenainoyo