退屈たいくつが支配しはいするある国くにの王様おうさまは言いいました
「憎にくたらしいあの国くにまでミサイルを飛とばしてやろう」
数人すうにんの兵士へいし達たちは王様おうさまに反対はんたいしました
「あの国くにで暮くらすすべての人々ひとびとが悪人あくにんとは思おもえないんです」
王様おうさまは逆さからった兵士へいし達たちを国くにから追おい出だした
「彼かれらは悪魔あくまに身みを売うったこの国くにを捨すてたんだ」と
民衆みんしゅうは誰だれもが王様おうさまの言いうことを信しんじた
いや 疑うたがっていたとしても
信しんじるしかない
望のぞみ通どおり世界せかいを回まわしていた
王様おうさまだけが満足まんぞくげに
戸惑とまどう民衆みんしゅうは自みずからの
口くちを塞ふさぐよ 息いきもできないな
追放ついほうされた兵士へいしは怒いかりが冷さめやらないままで
「王様おうさまとは名なばかりだったあの国くにはおしまいだ」と
民衆みんしゅうの誰だれもが 王様おうさまに辟易へきえきした挙句あげく
一致いっち団結だんけつして反乱はんらんを起おこしました
可哀想かわいそうに 誰だれも王様おうさまを
守まもる兵士へいしはいなくなった
見みえない その手てを掴つかもうと
手てを伸のばしても 空そらを隠かくすだけ
王様おうさまをもう誰だれも王様おうさまとは呼よばなくなった
折おれてしまった冠かんむりを 寂さびしげに抱かかえたまま
「あの国くにが兵器へいきを隠かくしていたことを知しってた
この国くにが襲おそわれるその前まえに救すくいたかった」と
望のぞみ通どおり世界せかいを回まわしていた
王様おうさまだけが ただひとりで
「災わざわいを生うむ」と自みずからの
口くちを塞ふさぐよ 本当ほんとうは
誰だれもが互たがいを思おもうのに
いがみ合あうのは 誰だれのせいだろう
退屈taikutsuがga支配shihaiするあるsuruaru国kuniのno王様ousamaはha言iいましたimashita
「憎nikuたらしいあのtarashiiano国kuniまでmadeミサイルmisairuをwo飛toばしてやろうbashiteyarou」
数人suuninのno兵士heishi達tachiはha王様ousamaにni反対hantaiしましたshimashita
「あのano国kuniでde暮kuらすすべてのrasusubeteno人々hitobitoがga悪人akuninとはtoha思omoえないんですenaindesu」
王様ousamaはha逆sakaらったratta兵士heishi達tachiをwo国kuniからkara追oいi出daしたshita
「彼kareらはraha悪魔akumaにni身miをwo売uったこのttakono国kuniをwo捨suてたんだtetanda」とto
民衆minsyuuはha誰dareもがmoga王様ousamaのno言iうことをukotowo信shinじたjita
いやiya 疑utagaっていたとしてもtteitatoshitemo
信shinじるしかないjirushikanai
望nozoみmi通dooりri世界sekaiをwo回mawaしていたshiteita
王様ousamaだけがdakega満足manzokuげにgeni
戸惑tomadoうu民衆minsyuuはha自mizukaらのrano
口kuchiをwo塞fusaぐよguyo 息ikiもできないなmodekinaina
追放tsuihouされたsareta兵士heishiはha怒ikaりがriga冷saめやらないままでmeyaranaimamade
「王様ousamaとはtoha名naばかりだったあのbakaridattaano国kuniはおしまいだhaoshimaida」とto
民衆minsyuuのno誰dareもがmoga 王様ousamaにni辟易hekiekiしたshita挙句ageku
一致itchi団結danketsuしてshite反乱hanranをwo起oこしましたkoshimashita
可哀想kawaisouにni 誰dareもmo王様ousamaをwo
守mamoるru兵士heishiはいなくなったhainakunatta
見miえないenai そのsono手teをwo掴tsukaもうとmouto
手teをwo伸noばしてもbashitemo 空soraをwo隠kakuすだけsudake
王様ousamaをもうwomou誰dareもmo王様ousamaとはtoha呼yoばなくなったbanakunatta
折oれてしまったreteshimatta冠kanmuriをwo 寂sabiしげにshigeni抱kakaえたままetamama
「あのano国kuniがga兵器heikiをwo隠kakuしていたことをshiteitakotowo知shiってたtteta
このkono国kuniがga襲osoわれるそのwarerusono前maeにni救sukuいたかったitakatta」とto
望nozoみmi通dooりri世界sekaiをwo回mawaしていたshiteita
王様ousamaだけがdakega ただひとりでtadahitoride
「災wazawaいをiwo生uむmu」とto自mizukaらのrano
口kuchiをwo塞fusaぐよguyo 本当hontouはha
誰dareもがmoga互tagaいをiwo思omoうのにunoni
いがみigami合aうのはunoha 誰dareのせいだろうnoseidarou