幻日げんじつ
十字架じゅうじかが傾かたむいて罰ばつになった夜明よあけ前まえ
崩壊ほうかい
晴天せいてんの霹靂へきれき
天てん高たかく燃もえ上あがる炎ほのお
忘却ぼうきゃく
まなこに焼やき付ついた坂さかを降おりる乳母車うばぐるま
望郷ぼうきょう
ねんねんおころりよ
懐なつかしき子守歌こもりうた響ひびく
怪あやしく幻日げんじつが揺ゆれてる 日差ひざしが目めに突つき刺ささって
ぐらつく真実しんじつ 俺おれはどこにいる?
刹那せつなの花はなが砕くだけて飛とび交かう蛾がが美うつくしく
やがて闇やみに黒くろく黒くろく染そめられて躍おどる星ほしの下した
幻月げんげつ
人ひとは皆みんな神隠かみかくし 鎮座ちんざするは家畜かちくの王おう
揺光ようこう
迷まよい込こむ烏兎うと烏兎うと
天てん高たかく燃もえ上あがる炎ほのお
暴走ぼうそう
とめどなく喰くらえば食糧しょくりょう庫こは空からになり
本能ほんのう
生贄いけにえを探さがせと
砂すなの城しろ蹴散けちらして叫さけぶ
未曾有みぞうの欲望よくぼうが荒あらぶる 激げき雷らいが突如とつじょ鳴なり響ひびいて
狂乱きょうらんの舞台ぶたいは矛先ほこさきを探さがす
怒号どごうの渦うずに向むかって家畜かちくの王おうが叫さけび出だす
「どうか俺おれの肉にくを分わけて喰くってくれ 神かみの火ひで焼やいて」
我われ他ほか彼此あれこれ…
荒あらぶる雷同らいどうは燎原りょうげんの炎ほのお
面妖めんようなる含ふくみ毒どくと濫行らんぎょうとケイオス
破鏡はきょうなる鼎かなえ沸にえは何一なにひとつ生うまず
神かみの火ひがお怒いかりになった
怪あやしく幻日げんじつが揺ゆれてる 日差ひざしが目めに突つき刺ささって
ぐらつく真実しんじつ 俺おれはどこにいる?
刹那せつなの花はなが砕くだけて飛とび交かう蛾がが美うつくしく
やがて闇やみに黒くろく黒くろく染そめられてしまうその前まえに
幻日げんじつを暴あばいて心こころの目めで見極みきわめろ
この身み捧ささげ俺おれに何なにができるだろう
命いのち滾たぎらせて
幻日genjitsu
十字架juujikaがga傾katamuいてite罰batsuになったninatta夜明yoaけke前mae
崩壊houkai
晴天seitenのno霹靂hekireki
天ten高takaくku燃moえe上aがるgaru炎honoo
忘却boukyaku
まなこにmanakoni焼yaきki付tsuいたita坂sakaをwo降oりるriru乳母車ubaguruma
望郷boukyou
ねんねんおころりよnennenokororiyo
懐natsuかしきkashiki子守歌komoriuta響hibiくku
怪ayaしくshiku幻日genjitsuがga揺yuれてるreteru 日差hizaしがshiga目meにni突tsuきki刺saさってsatte
ぐらつくguratsuku真実shinjitsu 俺oreはどこにいるhadokoniiru?
刹那setsunaのno花hanaがga砕kudaけてkete飛toびbi交kaうu蛾gaがga美utsukuしくshiku
やがてyagate闇yamiにni黒kuroくku黒kuroくku染soめられてmerarete躍odoるru星hoshiのno下shita
幻月gengetsu
人hitoはha皆minna神隠kamikakuしshi 鎮座chinzaするはsuruha家畜kachikuのno王ou
揺光youkou
迷mayoいi込koむmu烏兎uto烏兎uto
天ten高takaくku燃moえe上aがるgaru炎honoo
暴走bousou
とめどなくtomedonaku喰kuらえばraeba食糧syokuryou庫koはha空karaになりninari
本能honnou
生贄ikenieをwo探sagaせとseto
砂sunaのno城shiro蹴散kechiらしてrashite叫sakeぶbu
未曾有mizouのno欲望yokubouがga荒araぶるburu 激geki雷raiがga突如totsujo鳴naりri響hibiいてite
狂乱kyouranのno舞台butaiはha矛先hokosakiをwo探sagaすsu
怒号dogouのno渦uzuにni向muかってkatte家畜kachikuのno王ouがga叫sakeびbi出daすsu
「どうかdouka俺oreのno肉nikuをwo分waけてkete喰kuってくれttekure 神kamiのno火hiでde焼yaいてite」
我ware他hoka彼此arekore…
荒araぶるburu雷同raidouはha燎原ryougenのno炎honoo
面妖menyouなるnaru含fukumi毒dokuとto濫行rangyouとtoケイオスkeiosu
破鏡hakyouなるnaru鼎kanae沸nieはha何一nanihitoつtsu生uまずmazu
神kamiのno火hiがおgao怒ikaりになったrininatta
怪ayaしくshiku幻日genjitsuがga揺yuれてるreteru 日差hizaしがshiga目meにni突tsuきki刺saさってsatte
ぐらつくguratsuku真実shinjitsu 俺oreはどこにいるhadokoniiru?
刹那setsunaのno花hanaがga砕kudaけてkete飛toびbi交kaうu蛾gaがga美utsukuしくshiku
やがてyagate闇yamiにni黒kuroくku黒kuroくku染soめられてしまうそのmerareteshimausono前maeにni
幻日genjitsuをwo暴abaいてite心kokoroのno目meでde見極mikiwaめろmero
このkono身mi捧sasaげge俺oreにni何naniができるだろうgadekirudarou
命inochi滾tagiらせてrasete