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Mr.Childrenの「ファスナー」に隠された、どうしようもない男の本音!?

実は、Mr.Childrenが苦手です。国民的な音楽グループであることは間違いないけど、「ヒーローになりたい」とか「大丈夫」とか「365日の君に捧げる愛の詩」とか。がむしゃらに背中を押しにくる感じが、どうも胡散臭い。

2018年2月5日


この記事の目次
  1. ・歌詞はスガシカオが書いたんだと思ってた
  2. ・誰にでも「ファスナー」があるという真実
  3. ・人と人の間の、アンバランスから愛が生まれる?
  4. ・Mr.Children 最新情報
  5. ・作品情報
  6. ・Mr.Children Profile
  7. ・オフィシャルサイト
「大丈夫」って、何も知らない人に軽く言ってほしくないし、その闇雲なポジティブさ、断じて受け入れたくない! …と、だいぶひねくれていた私である。

(あと、過去に物議をかもした「Over」の「顔のわりに小さな胸」というフレーズ。これに私が当てはまる、といじられた軽いトラウマも、理由としては大きいかもしれない)

でも、数年前にスガシカオのアコースティックアルバム「Sugarless Ⅱ」を聴いていた時のこと。ミスチルの意外な一面に出会ってしまった。

それが、Mr.Childrenの桜井和寿さんがゲストボーカルで参加していた、この曲「ファスナー」である。

昨日 君が自分から下ろしたスカートのファスナー
およそ期待した通りのあれが僕を締めつけた


冒頭からの、このインパクト。何だか、青少年には聴かせられない生々しい響きだ。

これは、爽やかで生ぬるくて優しげな、いつものMr.Childrenではないぞ…!? と、私の心の中で黄色信号が灯った。いい意味で。

この男女、おそらく恋人同士ではない。

「下ろしたスカートのファスナー」「およそ期待した通りのあれ」というフレーズから、二人はいわゆる大人の関係ってやつ。

ひょっとすると、女性の方は付き合っている気分でいるのかもしれないけど…。もしそうならば、報われない恋だ。

大切にしなきゃならないものが
この世にはいっぱいあるという
でもそれが君じゃないこと
今日 僕は気付いてしまった


だって、歌詞に出てくる男性がひどい。

君=女性に自らスカートのファスナーを下ろさせておいて、“大切にしなきゃいけないのは君じゃなかった”と冷めた反応。

相手の好意に気づいておきながら、ことの後で冷酷に手のひらを返すなんて…。男の風上にも置けない、クソ野郎ぶりである。

女からしたら、たまったものではない。

きっと ウルトラマンのそれのように
君の背中にもファスナーが付いていて
僕の手の届かない闇の中で
違う顔を誰かに見せているんだろう
そんなの知っている


けれど、男性のほうにもちゃんと言い分があるようで。

「君の背中にもファスナーが付いていて」、本当の「君」の姿はその中に隠されているのではないか?

そして、別の男にはまた違う顔を見せているのではないか?

(例えば、気になる他の男性にいい顔したり、二股したり、「僕」以上に大切に思ってる男がいたり…?)

だから、「君」を大切にすることはできない。

…これ、単に女性不信なの?とも思うんですが。やっぱり女としては、この曲を聴いて生まれるモヤモヤした気分は変わらない。

歌詞はスガシカオが書いたんだと思ってた

でも、仕方がないよね、スガシカオが書いた歌詞だし。まあ、そういうドロドロしたところも最高なのよ。と、思いきや、実は…。

この曲の作詞クレジット、なんと桜井和寿さん本人だったので、おったまげた。

「ファスナー」は、Mr.Childrenのアルバムにもちゃんと収録されているそうなのだ。

(桜井さんが、スガシカオさんをイメージして書いた歌詞、という一説もあるようだけれど)

これがミスチルなの? 本当に? いいの? ファンの人はいいの?

帰り際 リビングで僕が上げてやるファスナー
御座なりの優しさは 今一つ精彩を欠くんだ

欲望が苦し紛れに
次の標的(ターゲット)を探している
でもそれが君じゃないこと
想像してみて少し萎えてしまう


だって、家を行き来するまで親しい女性に対して「御座なりの優しさ」でいいや、と割り切る男。

彼が彼女にゆるすのは、身体だけであって、心では決してない。

優しくファスナーを上げてあげながらも、もう「次の標的(ターゲット)を探している」。

そして、「でもそれが君じゃないこと 想像してみて少し萎えてしまう」と。

…なんて自己中心的なんだろう。だったらいっそ、優しいふりなんかするなよ! と、憤りたくなる。

ミスチルって、いついかなる時も女性を(そして人類を)全力で愛し、見守る。背中を押す。

そんな“いい人”的なポジションじゃないの? それでいいのか?

※注:個人的なイメージです

当時はなぜか動転してしまったけれど、アルバムに収録されているくらいだし、ライブでも当然、演奏されるみたい。

スガシカオも出演したap bankフェスでは、ステージ上で一緒に披露されたこともあり、観客にも受け入れられているようなのだ。

ミスチルファン、心が広いな。

誰にでも「ファスナー」があるという真実

でも、この曲の本当の魅力、聴いていたら少しずつわかってきた。

「ファスナー」に描かれているのは、女性をおざなりに扱う“男の嫌な一面”ばかりではないのではないか。

もしも ウルトラマンのそれのように
総ての事にはファスナーが付いていて
僕が背中見せているその隙に
牙を剥くつもりでも 信じてみる値打ちは
あると思えるんだ


「総ての事にはファスナーが付いていて」とあるように、閉じたファスナーの中に何かを隠しているのは、女性だけじゃなく、自分(=この曲の中の「僕」だったり、曲を聴いている私たちだったり)もそうである。

誰しもファスナーの中には弱い自分、汚い自分が入っているのだ。

小さな恥から犯罪レベルのことまで、しまっているものの大きさは、人それぞれかもしれない。

でも、大なり小なり、この世の中はファスナーに覆われた嘘のものごとだらけ。

油断していると、いつ足元をすくわれるかわからない。だけど、その嘘だらけの世界が現実なのだ。

そして、そんなフェイクの中にも‟本当“があることを「信じてみる値打ちは あると思えるんだ」という、男性の悟り。

ここにはポジティブな愛すら感じる。

私は個人的には、この歌詞に出てくる男性は嫌いだ。でも、人間って誰でも、そんなふうに必死に“普通”なふりをしながら生きている。

そう思うと、もれなくみんな愛しくないだろうか?ああ、隠してるのは私だけじゃなかったんだな、って。

きっと 仮面ライダーのそれのように
僕の背中にもファスナーが付いていて
何処か心の奥の暗い場所で
目を腫らして大声で泣きじゃくってるのかも


それに、この曲ではファスナーを閉めたあとの姿を「ウルトラマン」「仮面ライダー」というヒーローに例えている。

ファスナーがついているものといえば、他にも着ぐるみや、普通の洋服でも種類はあるはずなのに。

本当は「目を腫らして大声で泣きじゃくってる」、どうしようもなく弱い心。でも、そんな自分を強く・かっこよく見せたいという願い。

華麗に変身するヒーローには、そんな希望が込められていると思う。

そして一方、人間の根本的な性格やキャパシティは簡単には変わらないという、残念な事実もある。

いくら強いヒーローになりきってみたとしても、中にいる自分は変わらず臆病でカッコ悪いまま。

だから、いちどヒーローみたいに振る舞ってしまったら、もう怖くてファスナーを開けない。

つまり、強いままの“偽りの自分”を演じなきゃならない…。

FacebookやInstagramなんかで、ついカッコつけて後悔するのも、これと似た心境ではないのかなあ。と、ちょっとぎょっとしたりもして。

他の曲の夢いっぱいな歌詞の中に、時に、こんな世知辛さも挟み込んでくるミスチル。あなどれない。

人と人の間の、アンバランスから愛が生まれる?

この曲を聴いて「元気が出る!」という人はいないと思う。けど、人間にはほぼ間違いなく表と裏がある。

歌詞の中に出てくるような自己中心的な男は嫌だけれど、誰もがそうやって虚勢を張っている部分もあるんだろうな…と思うと、何だかかわいく思えたり。

そのアンバランスがあるからこそ、私たちは、人を愛せるのかもしれない。ミスチルのいう愛って、もしかしてそういうこと?

惜しみない敬意と愛を込めてファスナーを…

とすると、最後のこの意味深な一行の解釈は、こうだろうか。

「僕」は、冒頭の「君」に対して恋愛感情は湧かないかもしれない。アンバランスの中にもバランスが大切で、2人の間にはそれはなかった。

だけど、ファスナーの中に何かを隠しているのは、人間だからお互いさま。

それでも頑張って生きている君に、愛情はなくても、同じ人間として「惜しみない敬意と愛」を感じている。

つまり、一夜を共にした女性は大切には思えなくても、人間として見れば愛しい、ということ?

その女性のファスナーを上げてあげるのは、“優しいふり”ではなく、ある意味本当の優しさだということ?

…悔しいけれど、なんだか胸にしみる一曲だ。

TEXT:佐藤マタリ

Mr.Children 最新情報

作品情報

New Single
「himawari」
2017.7.26 Release!

初回限定盤(CD + DVD) ¥1,648 +税
通常盤(CD) ¥1,389 +税

<初回生産限定DVD>
01. Documentary Of himawari
02. 君がいた夏
 (25 th Anniversary Day - 2017.5.10 NAGOYA -)

●配信情報
25th Anniversary 配信限定ベストアルバム
「Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25」


「Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25」



配信限定ベストアルバム
「Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25」

「Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25」

は、1st Single「君がいた夏」〜35th Single「足音 〜Be Strong」までの
シングル楽曲を中心に、全50曲を配信します。
*最新シングル 36th Single「ヒカリノアトリエ」はすでに配信済み

●配信期間
2017.5.10~2018.5.9の1年間限定リリース

●配信限定ベストアルバム特設サイト URL *5/10 am0:00開設
http://www.toysfactory.co.jp/artist/mrchildren/thanksgiving25/


Mr.Children 25th Anniversary 第3弾リリース!
2017年、バンド史上最大規模の巨大ドーム&スタジアムツアー「Thanksgiving 25」へと続く物語!
◆◆特典◆◆
LIVE CD「Mr.Children、ヒカリノアトリエで虹の絵を描く」
MUSIC VIDEO「ヒカリノアトリエ」
_____________________

[DVD] 品番:TFBQ-18196 価格:¥5,524+税
[Blu-ray] 品番:TFXQ-78154 価格:¥6,476+税

【DVD / Blu-ray】
「Mr.Children、ヒカリノアトリエで虹の絵を描く」
01. Document 1
02. Opening
03. お伽話
04. Document 2
05. Document 3
06. You make me happy
07. PIANO MAN
08. Document 4
09. クラスメイト
10. Document 5
11. MC
12. 妄想満月
13. 虹の彼方へ
14. Document 6
15. しるし
16. こころ
17. MC
18. Document 7
19. ヒカリノアトリエ
20. Document 8
21. メインストリートに行こう
22. 跳べ
23. Document 9
24. 終わりなき旅
25. End Roll
BONUS : ヒカリノアトリエ(MUSIC VIDEO)

【BONUS:LIVE CD】
「Mr.Children、ヒカリノアトリエで虹の絵を描く」
01. You make me happy
02. PIANO MAN
03. クラスメイト
04. 優しい歌
05. 妄想満月
06. 虹の彼方へ
07. しるし
08. 彩り
09. ヒカリノアトリエ
10. メインストリートに行こう
11. 跳べ
12. 終わりなき旅


Mr.Children Profile

オフィシャルサイト

http://tour.mrchildren.jp 【PC・MOBILE共通】

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