ひとつ ふたつみっつ
流ながれ星ぼしが落おちる
そのたび きみは
胸むねの前まえで手てを組くむ
よっつ いつつむっつ
流ながれ星ぼしが消きえる
きみの願ねがいは
さっきからひとつ
きみは 線香花火せんこうはなびに
息いきを こらして
虫むしの音ねに 消きえそうな
小ちいさな声こえで
いつ 帰かえるのと きいた
あれが カシオペア
こちらは白鳥座はくちょうざ
ぽつり ぽつりと
僕ぼくが指ゆびさす
きみは ひととおり
うなずくくせに
みつめているのは
僕ぼくの顔かおばかり
きみは 線香花火せんこうはなびの
煙けむりに むせたと
ことりと 咳せきして
涙なみだを ぬぐって
送おくり火びの あとは
静しずかねって
きみの浴衣ゆかたの帯おびに
ホタルが一匹いっぴきとまる
露草模様つゆくさもようを
信しんじたんだね
きみへの目めかくし
みたいに
両手りょうてでそっとつつむ
くすり指ゆびから
するりと逃にげる
きみの 線香花火せんこうはなびを
持もつ手てが 震ふるえる
揺ゆらしちゃ 駄目だめだよ
いってる そばから
火玉ひだまが ぽとりと
落おちてジュッ
ひとつhitotsu ふたつみっつfutatsumittsu
流nagaれre星boshiがga落oちるchiru
そのたびsonotabi きみはkimiha
胸muneのno前maeでde手teをwo組kuむmu
よっつyottsu いつつむっつitsutsumuttsu
流nagaれre星boshiがga消kiえるeru
きみのkimino願negaいはiha
さっきからひとつsakkikarahitotsu
きみはkimiha 線香花火senkouhanabiにni
息ikiをwo こらしてkorashite
虫mushiのno音neにni 消kiえそうなesouna
小chiiさなsana声koeでde
いつitsu 帰kaeるのとrunoto きいたkiita
あれがarega カシオペアkashiopea
こちらはkochiraha白鳥座hakuchouza
ぽつりpotsuri ぽつりとpotsurito
僕bokuがga指yubiさすsasu
きみはkimiha ひととおりhitotoori
うなずくくせにunazukukuseni
みつめているのはmitsumeteirunoha
僕bokuのno顔kaoばかりbakari
きみはkimiha 線香花火senkouhanabiのno
煙kemuriにni むせたとmusetato
ことりとkotorito 咳sekiしてshite
涙namidaをwo ぬぐってnugutte
送okuりri火biのno あとはatoha
静shizuかねってkanette
きみのkimino浴衣yukataのno帯obiにni
ホタルhotaruがga一匹ippikiとまるtomaru
露草模様tsuyukusamoyouをwo
信shinじたんだねjitandane
きみへのkimiheno目meかくしkakushi
みたいにmitaini
両手ryouteでそっとつつむdesottotsutsumu
くすりkusuri指yubiからkara
するりとsururito逃niげるgeru
きみのkimino 線香花火senkouhanabiをwo
持moつtsu手teがga 震furuえるeru
揺yuらしちゃrashicha 駄目dameだよdayo
いってるitteru そばからsobakara
火玉hidamaがga ぽとりとpotorito
落oちてchiteジュッjuxtu