ひと粒の麦 ～Moment～ 歌詞 さだまさし ふりがな付

ひと粒つぶの麦むぎを大地だいちに蒔まいたよ
ジャラーラーバードの空そらは蒼あおく澄すんで
踏ふまれ踏ふまれ続つづけていつかその麦むぎは
砂漠さばくを緑みどりに染そめるだろう

戦いくさに疲つかれ果はてた貧まずしい人ひと達たちには
診療所しんりょうしょよりも一筋ひとすじの水路すいろが欲ほしい
水みずがあればきっと人ひとは生いきられるだろう
諍いさかいを止とめる手立てだてに

Moment
薬くすりで貧まずしさは治なおせない
Moment
武器ぶきで平和へいわを買かうことは出来できない
Moment
けれど決けっして諦あきらめてはならない

ひと粒つぶの麦むぎの 棺ひつぎを担になう人ひとに
伝つたえてよ悲かなしんではいけないと

この星ほしの長ながい時ときの流ながれの中なかで
百ひゃく年ねんなど一瞬いっしゅんのこと

ペシャワールの山やまの向むこうの見果みはてぬ夢ゆめ以外いがいに
伝つたえたいことは他ほかにはあまり無ない
珈琲コーヒーカップに夕日ゆうひが沈しずむ頃ころに
ふと思おもい出だしてくれたらいい

Moment
いつか必かならず来くるその時ときまで
Moment
私わたしに出来できることを為なせば良いい
Moment
私わたしに出来できるだけのことを

Moment
薬くすりで貧まずしさは治なおせない
Moment
武器ぶきで平和へいわを買かうことは出来できない
Moment

Moment
夢ゆめはきっと引ひき継つがれるだろう
Moment
私わたしに出来できることを為なせば良いい
Moment
私わたしに出来できるだけのことを