悄気る街、舌打ちのように歌がある。 歌詞 竹原ピストル ふりがな付

四条しじょうの橋はしを渡わたり行ゆく。
人々ひとびとは、そして自分じぶんもまた
火薬かやくのように押おし黙だまり
四条しじょうの橋はしを渡わたり行ゆく。

黒くろ々ぐろと流ながれ行ゆく川かわの
水面みなもに遊あそぶ、つがいの鯉こい。
嗚呼ああ、悄気しょげる街まち
舌打したうちのように歌うたがある。

先斗町ぽんとちょうをすれ違ちがう。
人ひとと人ひとは互たがいに通とおりの際きわと際きわに寄より
カミソリのようにヒリヒリと
先斗町ぽんとちょうをすれ違ちがう。

靴音くつおとに擦すれて路みちの花はな。
華奢きゃしゃな背せに負おう花言葉はなことば。
嗚呼ああ、悄気しょげる街まち
舌打したうちのように歌うたがある。

木屋町きやまち通どおりの街灯がいとうが点ともる。
つい忘わすれてしまっていたことを
ふと思おもい出だしたかのように
木屋町きやまち通どおりの街灯がいとうが点ともる。

ドン底ぞこのような曇天どんてんに
誰だれの名なを呼よぶ痩やせ烏がらす。
嗚呼ああ、悄気しょげる街まち
舌打したうちのように歌うたがある。

ライブハウスの扉とびらを開ひらく。
意味いみ、理由りゆうを拗こじらせることなく
主義しゅぎ、主張しゅちょうをほじくり返かえすことなく
ライブハウスの扉とびらを開ひらく。

一人ひとり佇たたずむ舞台ぶたい袖そで。
演やれと言いわれりゃ演やるだけさ。
嗚呼ああ、悄気しょげる街まち
舌打したうちのように歌うたがある。

嗚呼ああ、悄気しょげる街まち
舌打したうちのように歌うたがある。