よみ:ぼひょう
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彼女かのじょは息子むすこのために石いしころを積つみ上あげて
祭壇さいだんを作つくり赤あかい花はなを植うえた
昔むかし花畑はなばたけだったが今いまは何なにもなく
墓標ぼひょうがいくつも雨あめに霞かすんでいる
三さん年ねんが過すぎても戦いくさは町まちから去さりもせず
今日きょうもドローンが群むれをなして東ひがしへ飛とぶ
あのひとのキャビアがテーブルにこぼれた頃ころ
町外まちはずれで彼女かのじょの息子むすこは死しんだ
名なもない兵士へいしなんてひとりも無ないけれど
名なもない一人ひとりの兵士へいしとして消きえた
アンダンテ・カンタービレが
聞きこえていたらしい
戦場せんじょうは日暮ひぐれ間近まぢかだったそうだ
ひざまずく石いしの下したには何なに一ひとつないけれど
彼かれは彼女かのじょの祈いのりの中なかに棲すんでいる
誕生祝たんじょういわいの時計とけい一ひとつ残のこさなかったけど
彼かれは母ははの祈いのりの中なかで生いきている
彼女かのじょは若わかい頃ころに子供こどもを授さずかった
幸しあわせな日ひが無なかったわけじゃない
彼女かのじょの好すきな
カヴァレリア・ルスティカーナが聞きこえる
ただ彼女かのじょの耳みみにはもう音おとが無ない
しあわせがずっと続つづくなんて
思おもわなかったけど
不幸ふこうばかりがずっと続つづくはずもない
ひざまずく石いしの下したには何なにもないけれど
彼かれは母ははの祈いのりの中なかに棲すんでいる
ひざまずく石いしの下したには何なにもないけれど
彼かれは確たしかにそこに居いる
祭壇さいだんを作つくり赤あかい花はなを植うえた
昔むかし花畑はなばたけだったが今いまは何なにもなく
墓標ぼひょうがいくつも雨あめに霞かすんでいる
三さん年ねんが過すぎても戦いくさは町まちから去さりもせず
今日きょうもドローンが群むれをなして東ひがしへ飛とぶ
あのひとのキャビアがテーブルにこぼれた頃ころ
町外まちはずれで彼女かのじょの息子むすこは死しんだ
名なもない兵士へいしなんてひとりも無ないけれど
名なもない一人ひとりの兵士へいしとして消きえた
アンダンテ・カンタービレが
聞きこえていたらしい
戦場せんじょうは日暮ひぐれ間近まぢかだったそうだ
ひざまずく石いしの下したには何なに一ひとつないけれど
彼かれは彼女かのじょの祈いのりの中なかに棲すんでいる
誕生祝たんじょういわいの時計とけい一ひとつ残のこさなかったけど
彼かれは母ははの祈いのりの中なかで生いきている
彼女かのじょは若わかい頃ころに子供こどもを授さずかった
幸しあわせな日ひが無なかったわけじゃない
彼女かのじょの好すきな
カヴァレリア・ルスティカーナが聞きこえる
ただ彼女かのじょの耳みみにはもう音おとが無ない
しあわせがずっと続つづくなんて
思おもわなかったけど
不幸ふこうばかりがずっと続つづくはずもない
ひざまずく石いしの下したには何なにもないけれど
彼かれは母ははの祈いのりの中なかに棲すんでいる
ひざまずく石いしの下したには何なにもないけれど
彼かれは確たしかにそこに居いる