荒野の狼 歌詞 宇多田ヒカル ふりがな付

惚ほれた腫はれた 騒さわいで楽たのしそうなやつら
そうだそうだ お互たがいを肯定こうていする輩やから

まずは仲間なかまになんでも相談そうだんする男おとこ
カッコいいと思おもってタバコ吸すう女おんなの子こ

偽物にせものの安心あんしんに悪者探わるものさがし
私わたしたちには関係無かんけいない

誰だれにも消けせない痛いたみを
今宵こよいは私わたしに預あずけなさい
荒野こうやの狼おおかみ 吠ほえても 朝あさが怖こわい
言葉ことばにできない想おもいを
今宵こよいは歌うたにして聴きかせたい
荒野こうやのおおかみ 二匹にひきの月夜舞台つきよぶたい

首輪くびわつながれて生いきるのはご免めんだね
愛情あいじょうと引ひき換かえに名前なまえなんかいらない

少すこし苦にがい飲のみ物もので乾杯かんぱいしたら
青あおい青あおいシーツの向むこう岸きしへ漕こぎ出だそう

誰だれだって同おなじ 帰かえる場所ばしょが欲ほしい
だけど 無ないものは無ない

涙なみだは見みせない主義しゅぎでも
今宵こよいは私わたしと濡ぬれたらいい
荒野こうやの狼おおかみ 走はしれど 明日あすが怖こわい
叶かなうことのない願ねがいを
今宵こよいは誰だれかと見送みおくりたい
荒野こうやの狼おおかみ 二匹にひきの影絵芝居かげえしばい

首輪くびわつながれて生いきるのはご免めんだね
満みたされぬ心こころだけ与あたえられたのは何故なぜ？

好すきだ それだけで引ひき留とめちゃダメだよね
永遠えいえんの始はじまりに背せを向むける 私わたしたち