空港くうこうの長ながい回廊テラスを 君きみの肩かたさえ抱だけずに
途切とぎれ途切とぎれの言葉ことばで 時ときはゆく 28番ばんゲート
折おりから風かぜに吹ふかれて散ちる 虹の木レインボーシャワーツリーの花はなびらが
まるで遠とおくで雨あめの降ふる如ごとく キラキラと光ひかってた
「逢あわなければ」と僕ぼくが 何気なにげなく独白つぶやけば
「逢あえたから」と君きみは 小ちいさな声こえでさえ切きり乍ながら
あふれる涙なみだ拭ぬぐいもせずに
それでも眩まぶしそうに笑わらった
そしてお互たがいが想おもい出でとすれ違ちがうのを
みつめあっている
足早あしばやに去さる僕ぼくの背中せなかに君きみの声こえ「ALOHA MAHALO」
ふり返かえればまだ君きみはそこに居いて
ちぎれる程ほど 手てを振ふる
タべタンタロスの丘おかでみつめた ホノルル・シティ・ライツそれから
君きみの髪かみに咲さいたプルメリア 風かぜに揺ゆれる「月下美人草ナイトブルーミンシリアス」
そしてミシェルの窓辺まどべに寄より添そい 波打際なみうちぎわのガス燈とうみつめ
ピアノに乗のせて君きみは歌うたう様ように 僕ぼくにさよならと言いった
思おもえば君きみからは 奪うばうことばかりで
与あたえるひとつもない片肺飛行かたはいひこうの夢ゆめだった
だから静しずかに氷こおりがとけてゆく様ように
おだやかに疲つかれたのは君きみ
為なす術すべもなく一輪いちりんの花はなが枯かれてゆくのを
見送みおくるのは僕ぼく
フリーウェイでふと空そらを仰あおげば 君きみを乗のせた飛行機ひこうきが
丁度ちょうど真珠湾しんじゅわんの蒼あおい空そらを
ゆっくり横切よこぎる処ところ
空港kuukouのno長nagaいi回廊terasuをwo 君kimiのno肩kataさえsae抱daけずにkezuni
途切togiれre途切togiれのreno言葉kotobaでde 時tokiはゆくhayuku 28番banゲgeートto
折oりからrikara風kazeにni吹fuかれてkarete散chiるru 虹の木reinbôsyawâtsurîのno花hanaびらがbiraga
まるでmarude遠tooくでkude雨ameのno降fuるru如gotoくku キラキラkirakiraとto光hikaってたtteta
「逢aわなければwanakereba」とto僕bokuがga 何気nanigeなくnaku独白tsubuyaけばkeba
「逢aえたからetakara」とto君kimiはha 小chiiさなsana声koeでさえdesae切kiりri乍nagaらra
あふれるafureru涙namida拭nuguいもせずにimosezuni
それでもsoredemo眩mabuしそうにshisouni笑waraったtta
そしておsoshiteo互tagaいがiga想omoいi出deとすれtosure違chigaうのをunowo
みつめあっているmitsumeatteiru
足早ashibayaにni去saるru僕bokuのno背中senakaにni君kimiのno声koe「ALOHA MAHALO」
ふりfuri返kaeればまだrebamada君kimiはそこにhasokoni居iてte
ちぎれるchigireru程hodo 手teをwo振fuるru
タtaべbeタンタロスtantarosuのno丘okaでみつめたdemitsumeta ホノルルhonoruru・シティshiti・ライツraitsuそれからsorekara
君kimiのno髪kamiにni咲saいたitaプルメリアpurumeria 風kazeにni揺yuれるreru「月下美人草naitoburûminshiriasu」
そしてsoshiteミシェルmisyeruのno窓辺madobeにni寄yoりri添soいi 波打際namiuchigiwaのnoガスgasu燈touみつめmitsume
ピアノpianoにni乗noせてsete君kimiはha歌utaうu様youにni 僕bokuにさよならとnisayonarato言iったtta
思omoえばeba君kimiからはkaraha 奪ubaうことばかりでukotobakaride
与ataえるひとつもないeruhitotsumonai片肺飛行katahaihikouのno夢yumeだったdatta
だからdakara静shizuかにkani氷kooriがとけてゆくgatoketeyuku様youにni
おだやかにodayakani疲tsukaれたのはretanoha君kimi
為naすsu術subeもなくmonaku一輪ichirinのno花hanaがga枯kaれてゆくのをreteyukunowo
見送miokuるのはrunoha僕boku
フリfuriーウェイweiでふとdefuto空soraをwo仰aoげばgeba 君kimiをwo乗noせたseta飛行機hikoukiがga
丁度choudo真珠湾shinjuwanのno蒼aoいi空soraをwo
ゆっくりyukkuri横切yokogiるru処tokoro