さよなら にっぽん 歌詞 さだまさし ふりがな付

生命せいめいを投なげた少年しょうねんの手紙てがみを
またTVが写うつしている
仏蘭西ふらんすの水爆すいばくのニュースと共ともに
故郷こきょうから帰かえる車くるまの列れつで事故じこが
起おきたと告つげている
上九一式村かみくいしきむらの中継ちゅうけいの後あとで
黒字くろじが少すこし減へるようだと
妙みょうなことを喜よろこんでいる
思おもい出だした様ように地震じしんの
被災者ひさいしゃの背中せなかをかすめてゆくマイク
空港くうこうの映像えいぞうは
海うみの向むこうへ旅立たびだつ青春せいしゅん達たちの笑顔えがお
この国くにの誰だれかが拳銃けんじゅうで撃うたれるなんて
さよなら にっぽん
さよなら にっぽん
ふとつぶやいたら 涙なみだがこぼれた

美うつくしいのは花はなそのものではなく
そう感かんじる心こころだと
もう誰だれも教おしえてはくれない
夢ゆめの見方みかたを教おしえる代かわりに
大人達おとなたちは目めを覚さませという
売うり物ものと買かい物ものしか無ないかのように
心こころは贈おくり物もの
こわれ易やすい贈おくり物もの
何なんでもそろうこの国くにでは
心こころまでの道みちが遠とおすぎる
昔むかしこの国くにには妖精ようせいたちが住すむと
信しんじた人ひとがいた
こんな僕ぼくのどこかにも まだ住すんでいるのだろうか
さよなら にっぽん
さよなら にっぽん
そう文字もじに書かいたら 涙なみだがこぼれた
さよなら にっぽん
さよなら にっぽん
妖精ようせい達たちはどんな顔かおで 笑わらったのだろう
さよなら にっぽん
さよなら にっぽん
この国くにには妖精ようせい達たちが住すんでいる 今いまでも