どれだけの地図ちずを破やぶり捨すてて
ここまで来きたのだろう
新あたらしい風かぜの軌跡きせきを辿たどっている
旅人たびびとは言いう
「そんな名前なまえの国くにを耳みみにした事ことはない。
じゃあ、また。
どこかで会あえたなら話はなしを聞きかせてくれ」
泥どろだらけの靴くつを洗あらい流ながす二ふたつの雨あめ
立たち込こむ霧きりを晴はらせど
足あしに絡からんだ蔦つたを解とけない
その国くにには大おおきな口くちを開あけて
悲かなしみを食たべる怪獣かいじゅうがいて
誰だれもがそれを幸しあわせと気付きづかぬまま
眠ねむりに就つくのでした
旅人たびびとは言いう
「もしもそんな怪獣かいじゅうが本当ほんとうに居いるのだとして
じゃあ、私達わたしたちも同おなじ様ように
そいつを食たべてるのさ」
擦すり剥むいた手ての傷きずが
いつの間まにか治なおってたこと
窓辺まどべに揺ゆれる花はなも枯かれていくこと
その国くにには大おおきな口くちを開あけて
悲かなしみを食たべる怪獣かいじゅうがいて
そこには何なにも残のこらずに
気付きづけばまた ひとつ歳としを重かさねた
人ひとは生うまれながらに手渡てわたされた時間じかんを
悲かなしみを癒いやす ただ生いきる為ため 落おとしていく
どれだけの地図ちずを破やぶり捨すてて
ここまで来きたのだろう
旅たびの終おわりに君きみのこと
ちゃんと思おもい出だせるかな
その国くにには大おおきな口くちを開あけて
悲かなしみを食たべる怪獣かいじゅうがいて
どこかでそれを望のぞんでいた
気付きづかぬまま
誰だれもが迷まよいながら
嵐あらしの中なかを進すすむんだ
記憶きおくさえも時ときが奪うばい去さってく
それでもさ きっと大切たいせつな思おもいだけは
君きみ自身じしんで守まもるんだ
lalala
どれだけのdoredakeno地図chizuをwo破yabuりri捨suててtete
ここまでkokomade来kiたのだろうtanodarou
新ataraしいshii風kazeのno軌跡kisekiをwo辿tadoっているtteiru
旅人tabibitoはha言iうu
「そんなsonna名前namaeのno国kuniをwo耳mimiにしたnishita事kotoはないhanai。
じゃあjaa、またmata。
どこかでdokokade会aえたならetanara話hanashiをwo聞kiかせてくれkasetekure」
泥doroだらけのdarakeno靴kutsuをwo洗araいi流nagaすsu二futaつのtsuno雨ame
立taちchi込koむmu霧kiriをwo晴haらせどrasedo
足ashiにni絡karaんだnda蔦tsutaをwo解toけないkenai
そのsono国kuniにはniha大ooきなkina口kuchiをwo開aけてkete
悲kanaしみをshimiwo食taべるberu怪獣kaijuuがいてgaite
誰dareもがそれをmogasorewo幸shiawaせとseto気付kiduかぬままkanumama
眠nemuりにrini就tsuくのでしたkunodeshita
旅人tabibitoはha言iうu
「もしもそんなmoshimosonna怪獣kaijuuがga本当hontouにni居iるのだとしてrunodatoshite
じゃあjaa、私達watashitachiもmo同onaじji様youにni
そいつをsoitsuwo食taべてるのさbeterunosa」
擦suりri剥muいたita手teのno傷kizuがga
いつのitsuno間maにかnika治naoってたことttetakoto
窓辺madobeにni揺yuれるreru花hanaもmo枯kaれていくことreteikukoto
そのsono国kuniにはniha大ooきなkina口kuchiをwo開aけてkete
悲kanaしみをshimiwo食taべるberu怪獣kaijuuがいてgaite
そこにはsokoniha何naniもmo残nokoらずにrazuni
気付kiduけばまたkebamata ひとつhitotsu歳toshiをwo重kasaねたneta
人hitoはha生uまれながらにmarenagarani手渡tewataされたsareta時間jikanをwo
悲kanaしみをshimiwo癒iやすyasu ただtada生iきるkiru為tame 落oとしていくtoshiteiku
どれだけのdoredakeno地図chizuをwo破yabuりri捨suててtete
ここまでkokomade来kiたのだろうtanodarou
旅tabiのno終oわりにwarini君kimiのことnokoto
ちゃんとchanto思omoいi出daせるかなserukana
そのsono国kuniにはniha大ooきなkina口kuchiをwo開aけてkete
悲kanaしみをshimiwo食taべるberu怪獣kaijuuがいてgaite
どこかでそれをdokokadesorewo望nozoんでいたndeita
気付kiduかぬままkanumama
誰dareもがmoga迷mayoいながらinagara
嵐arashiのno中nakaをwo進susuむんだmunda
記憶kiokuさえもsaemo時tokiがga奪ubaいi去saってくtteku
それでもさsoredemosa きっとkitto大切taisetsuなna思omoいだけはidakeha
君kimi自身jishinでde守mamoるんだrunda
lalala