何処どこから 聞きこえてくるのだろう
風かぜに合あわせた 嘆なげき節ぶし
風神ふうじんじょんから 泣なき三味線しゃみせん
春はるは 桜さくらの 花はなと泣なく
かあさん 笑わらって手てを振ふった
後うしろ髪がみ引ひく 恋こいしさよ
風神ふうじんじょんから 泣なき三味線しゃみせん
夏なつは あの日ひの 蝉せみが鳴なく
あの娘この 名前なまえをつぶやけば
遠とおい傷痕きずあと また疼うずく
風神ふうじんじょんから 泣なき三味線しゃみせん
秋あきは もみじが 赤あかく啾なく
誰だれにも 言いえない哀かなしみは
雪ゆきにうずめて しまうのさ
風神ふうじんじょんから 泣なき三味線しゃみせん
冬ふゆは 吹雪ふぶきが 胸むねで哭なく
何処dokoからkara 聞kiこえてくるのだろうkoetekurunodarou
風kazeにni合aわせたwaseta 嘆nageきki節bushi
風神fuujinじょんからjonkara 泣naきki三味線syamisen
春haruはha 桜sakuraのno 花hanaとto泣naくku
かあさんkaasan 笑waraってtte手teをwo振fuったtta
後ushiろro髪gami引hiくku 恋koiしさよshisayo
風神fuujinじょんからjonkara 泣naきki三味線syamisen
夏natsuはha あのano日hiのno 蝉semiがga鳴naくku
あのano娘koのno 名前namaeをつぶやけばwotsubuyakeba
遠tooいi傷痕kizuato またmata疼uzuくku
風神fuujinじょんからjonkara 泣naきki三味線syamisen
秋akiはha もみじがmomijiga 赤akaくku啾naくku
誰dareにもnimo 言iえないenai哀kanaしみはshimiha
雪yukiにうずめてniuzumete しまうのさshimaunosa
風神fuujinじょんからjonkara 泣naきki三味線syamisen
冬fuyuはha 吹雪fubukiがga 胸muneでde哭naくku