ヒゲダンは令和のスターバンド
「ヒゲダン」こと『Official髭男dism』は、山陰地方出身の4人組バンド。近頃はヒゲダンの楽曲を耳にしない日はないというくらい、テレビやラジオなどの様々なところで彼らの楽曲が使用されています。
それもそのはず。
彼らの楽曲はインディーズ時代から様々なタイアップに抜擢されているのです。
なぜそんなにも多くの人の心を掴むのか、まずはその理由を考えたいと思います。
耳馴染みの良いメロディー
理由の1つには、キャッチーなメロディーにあると思われます。彼らが生み出すメロディーは、テンポを問わず綺麗で明快。
だから耳馴染みがよく、どの曲もスッと耳に入ってきますよね。
そしてそれをリードする伸びやかなボーカルもポイントです。
唯一無二のハイトーンボイスがメロディーと絶妙にマッチし、多くの人を魅了しているのでしょう。
巧みな言葉遣い
ヒゲダンの楽曲は日本語が綺麗に使われているのも魅力的なポイント。「まじ」「ヤバイ」など、いわゆる若者言葉はあまり使われていません。
これも世代を問わず愛される理由の1つではないでしょうか。
また、やや文学的で難解な歌詞が聴き手を引き込みます。
「どういう意味なんだろう?」と何度も聞き返す内に、ハマってしまう方もいるでしょう。
1つ1つの言葉やフレーズに深い意味をもたせた詩を描くメンバーの頭の良さに惚れ惚れしてしまいますね。
他にも様々な理由があると思いますので、皆さんもヒゲダンの魅力についてぜひ考えてみてください。
タイアップソング7選
メジャーデビュー前から多くのタイアップを受けていたヒゲダン。そんな彼らの楽曲の中から、定番のタイアップソングをご紹介します。
ノーダウト
『ノーダウト』は、ドラマ「コンフィデンスマンJP」の主題歌に起用された楽曲。
メジャーデビュー後1作目のシングルとして2018年4月にリリースされました。
楽曲では金の亡者からお金を奪い取る主人公たちを思わせるフレーズが散りばめられており、ドラマの内容とリンクした歌詞に「コンフィデンスマン JP」ファンも楽しめる内容となっています。
特に「華麗に浴びるわ9桁のビルシャワー」というフレーズは、1億円にのぼる大金を手にし喜んでいる姿をイメージさせますよね。
また、信用詐欺師が主人公のドラマの主題歌に「ノーダウト=疑いなく」というタイトルを付けるのも粋なポイント。
ドラマを知らない方はぜひドラマもチェックしてみてくださいね。
Pretender
『Pretender』は、ドラマ版に続き映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」の主題歌に起用された楽曲。
2019年5月にリリースされた2枚目のシングルです。
楽曲の内容はラブソングで、「自分が愛した人は運命の人ではなかった」という切ない内容が歌われています。
映画版のコンフィデンスマンJPも「ロマンス編」という名の通り、やや恋愛模様が絡むストーリー。
切ない思い、そして壮大さを感じさせるメロディーが映画の内容とマッチしています。
こちらも映画と合わせてチェックしてみてくださいね。
宿命
『宿命』はABC夏の高校野球応援ソング「熱闘甲子園」のテーマソング。
3枚目のシングルとして2019年7月にリリースされました。
こちらの楽曲は甲子園のテーマソングとして書き下ろされたため、球児の熱い思いが歌詞に強く表れています。
サビの「切れないバッテリー」という歌詞は、球児の体力や甲子園に対する気持ちだけなく、ピッチャーやキャッチャーをはじめとするチームの絆が強く繋がっていることを表しているようで感動的ですよね。
その他の歌詞も球児だけでなく、何かに向かって頑張る人の胸に響くでしょう。
何かを頑張りたい時、もしくは気持ちがめげそうな時、ぜひ聞いてみてください。
きっと背中を強く押され、勇気をもらえるはずです。
I LOVE…
『I LOVE…』はドラマ「恋は続くよどこまでも」の主題歌として話題になった楽曲です。
2020年2月に4枚目のシングルとしてリリースされました。
好きな人への思い、そしてその気持ちがさらに高まっていく様子が描かれています。
これは仕事に悩みながらも、恋に邁進していく主人公「佐倉七瀬」の気持ちそのものを表しているように感じられますね。
それと同時に、主人公の恋の相手「天堂浬」の佐倉七瀬に対する気持ちも表しているように感じられます。
恋をしている人にぜひ聞いてほしい1曲です。
パラボラ
『パラボラ』は2020年カルピスウォーターのCMソングに起用された楽曲です。
配信限定シングルとして2020年4月にリリースされました。
CMでは女優の永野芽衣が新社会人として仕事に奮闘する姿が描かれましたが、それがまさに楽曲の内容とマッチ。
歌詞では新生活に対する不安や希望が表現されています。
メロディーが爽やかなので、聞き終わると「頑張ろう」と思える前向きな楽曲です。
新たな門出を迎えた方には特に響く歌詞かもしれませんね。
Laughter
『Laughter』は映画「コンフィデンスマンJP プリンス編」の主題歌に起用された楽曲で2020年7月に配信限定でリリースされました。
「コンフィデンスマン JP」のドラマ、1作目の「ロマンス編」に続き、映画「プリンス編」の主題歌もヒゲダンが担当。
「心の底から笑える人生を選びたい」という思いを込めて作ったというこの楽曲は、とても前向きで力強い歌詞が印象的。
コンフィデンスマンJPとは3回目のコラボレーションですが、今回の楽曲は映画の感動的な内容と相まって涙を誘います。
もちろん、楽曲の内容だけでもとても勇気づけられるのでぜひ聞いてみてくださいね。
115万キロのフィルム
『115万キロのフィルム』は、映画「思い、思われ、ふり、ふられ」の主題歌に起用された楽曲です。
映画の公開は2020年8月ですが、楽曲がリリースされたのはおよそ2年前。
2018年4月にリリースされたアルバム『エスカパレード』に収録されていました。
楽曲の内容は、恋人との出会いから未来までを映画に例えて歌った素敵なラブソング。
タイトルの「115万キロ」は寿命80年分のフィルムの長さを表現しているとも言われています。
楽曲で歌われている真っ直ぐに恋人を思う純な気持ちは、映画の青春ラブストーリーにぴったり。
胸がキュンとする楽曲、映画をぜひ合わせてお楽しみください。
次のタイアップやいかに!?
ヒゲダンのタイアップソングは、2018年にメジャーデビューしたバンドとは思えないほどたくさんあります。今回紹介した楽曲以外にも、様々な楽曲がタイアップに抜擢されています。
あなたのお気に入りの曲も過去に何かのタイアップを受けていたかも!調べながら聴いてみるのもいいかもしれませんね。
そして、これからもたくさんの主題歌やCMソングに起用されるはず。
今後のヒゲダンの活動を楽しみにしましょう。
TEXT ゆとりーな
Official髭男dism (オフィシャルヒゲダンディズム) 山陰発4人組ピアノPOPバンド。2012年6月7日結成、島根大学と松江高専の卒業生で結成されており、愛称は《ヒゲダン》。このバンド名には髭の似合う歳になっても、誰もがワクワクするような音楽をこのメンバーでずっと続けて行きたいという意思が···