みなまで言いわないでくれ
草くさ葉はの露つゆを数かぞえて
伸のびゆく陰かげを背せ負おって
あなたを偲しのび歩あるいた
二人ふたりで植うえた向日葵ひまわりは
とうに枯かれ果はててしまった
照てり落おちる陽ひの下もとで
一人ひとり夏なつを見み渡わたした
今いまなお浮うかぶその思おもい出では
何処どこかで落おとして消きえるのか
あなたの抱かかえる憂ゆうが
その身みに浸ひたる苦く痛つうが
雨あめにしな垂だれては
流ながれ落おちますように
真午まひるの海うみに浮うかんだ
漁いさり火びと似にた炎ほのおに
安やすらかであれやと
祈いのりを送おくりながら
みなまで言いわないでくれ
俺おれがそうであるように
あなたが俺おれを忘わすれるなら
どれほど淋さびしいだろう
岩いわ屋やの陰かげに潜ひそみ
あなたの痛いたみも知しらず
嵐あらしに怯ひるむ俺おれは
のろまな山さん椒しょう魚うおだ
零こぼれありぬこの声こえが
掠かすれ立たちぬあの歌うたが
風かぜにたゆたうなら
あなたへと届とどいてくれ
さよならも言いえぬまま
一ひとつ報しらせも残のこさずに
去さり退のいたあなたに
祈いのりを送おくりながら
青あおく澄すんでは日ひ照でりの中なか
遠とおく遠とおくに燈ひが灯ともる
それがなんだかあなたみたいで
心こころあるまま縷々るる語かたる
今いまなお浮うかぶこの思おもい出では
何処どこにも落おとせはしないだろう
あなたの抱かかえる憂ゆうが
その身みに浸ひたる苦く痛つうが
雨あめにしな垂たれては
流ながれ落おちますように
真午まひるの海うみに浮うかんだ
漁いさり火びと似にた炎ほのおに
安やすらかであれやと
祈いのりを送おくりながら
青あおく澄すんでは日ひ照でりの中なか
遠とおく遠とおくに燈ひが灯ともる
それがなんだかあなたみたいで
心こころあるまま縷々るる語かたる
みなまでminamade言iわないでくれwanaidekure
草kusa葉haのno露tsuyuをwo数kazoえてete
伸noびゆくbiyuku陰kageをwo背se負oってtte
あなたをanatawo偲shinoびbi歩aruいたita
二人futariでde植uえたeta向日葵himawariはha
とうにtouni枯kaれre果haててしまったteteshimatta
照teりri落oちるchiru陽hiのno下motoでde
一人hitori夏natsuをwo見mi渡wataしたshita
今imaなおnao浮uかぶそのkabusono思omoいi出deはha
何処dokoかでkade落oとしてtoshite消kiえるのかerunoka
あなたのanatano抱kakaえるeru憂yuuがga
そのsono身miにni浸hitaるru苦ku痛tsuuがga
雨ameにしなnishina垂daれてはreteha
流nagaれre落oちますようにchimasuyouni
真午mahiruのno海umiにni浮uかんだkanda
漁isaりri火biとto似niたta炎honooにni
安yasuらかであれやとrakadeareyato
祈inoりをriwo送okuりながらrinagara
みなまでminamade言iわないでくれwanaidekure
俺oreがそうであるようにgasoudearuyouni
あなたがanataga俺oreをwo忘wasuれるならrerunara
どれほどdorehodo淋sabiしいだろうshiidarou
岩iwa屋yaのno陰kageにni潜hisoみmi
あなたのanatano痛itaみもmimo知shiらずrazu
嵐arashiにni怯hiruむmu俺oreはha
のろまなnoromana山san椒syou魚uoだda
零koboれありぬこのrearinukono声koeがga
掠kasuれre立taちぬあのchinuano歌utaがga
風kazeにたゆたうならnitayutaunara
あなたへとanataheto届todoいてくれitekure
さよならもsayonaramo言iえぬままenumama
一hitoつtsu報shiraせもsemo残nokoさずにsazuni
去saりri退noいたあなたにitaanatani
祈inoりをriwo送okuりながらrinagara
青aoくku澄suんではndeha日hi照deりのrino中naka
遠tooくku遠tooくにkuni燈hiがga灯tomoるru
それがなんだかあなたみたいでsoreganandakaanatamitaide
心kokoroあるままarumama縷々ruru語kataるru
今imaなおnao浮uかぶこのkabukono思omoいi出deはha
何処dokoにもnimo落oとせはしないだろうtosehashinaidarou
あなたのanatano抱kakaえるeru憂yuuがga
そのsono身miにni浸hitaるru苦ku痛tsuuがga
雨ameにしなnishina垂taれてはreteha
流nagaれre落oちますようにchimasuyouni
真午mahiruのno海umiにni浮uかんだkanda
漁isaりri火biとto似niたta炎honooにni
安yasuらかであれやとrakadeareyato
祈inoりをriwo送okuりながらrinagara
青aoくku澄suんではndeha日hi照deりのrino中naka
遠tooくku遠tooくにkuni燈hiがga灯tomoるru
それがなんだかあなたみたいでsoreganandakaanatamitaide
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