優しさ 歌詞 森山直太朗 ふりがな付

本当ほんとうの優やさしさとは
人ひとに席せきを譲ゆずってあげることではない
譲ゆずられた席せきには
自分じぶんで選えらんだ責任せきにんと勝かち取とった喜よろこびがないから

本当ほんとうの優やさしさとは
ともに涙なみだを流ながすことではない
悲かなしみを断たち切きる
そんな強つよさを姿勢しせいで伝つたえること

本当ほんとうの優やさしさとは
いつも近ちかくにいることではない
時ときに相手あいてを突つき放はなし
遠とおい空そらからその身みを気遣きづかってあげること

本当ほんとうの優やさしさとは
願ねがいを叶かなえてあげることではない
草花くさばなを美うつくしいとするなら
風かぜに揺ゆれるその様さまを我わが身みと受うけ止とめること

本当ほんとうの優やさしさとは
無闇むやみに励はげましてやることではない
光ひかりは暗闇くらやみを射さすのだから
一人ひとりで生いきる孤独こどくを奪うばい取とってはならない

本当ほんとうの優やさしさとは
優やさしさについて考かんがえることではない
例たとえあなたがいなくても
世界せかいはただ在あるのだと認みとめてみせること

本当ほんとうの優やさしさとは
自分じぶんで自分じぶんの幸しあわせを掴つかみ取とること
そのことを語かたらい
宇宙うちゅうの広ひろさを互たがいの内うちに感かんじ合あうこと