石河コウヘイの記事一覧

音楽は憎しみに勝てるか ―オアシス「Don’t look back in anger」に学ぶ

2017年5月22日、イギリス・マンチェスターアリーナで起きた自爆テロ事件。歌手アリアナ・グランデのコンサート会場を狙った卑劣な犯行によって多くの未来ある命が失われたショッキングな出来事は決して忘れることはできない。そんな中で、アリアナ自身の提案によるチャリティーコンサート「One Love Manchester」にトップアーティストが駆けつけた様子は日本でも大きく報じられた。コールドプレイのボーカル、クリス・マーティンが歌うオアシス(oasis)の「Don’t look back in anger」で会場全体がコーラスする様子は感動的だった。今回はそんなイギリスの国民的バンドの代表曲を取り上げたい。

yonigeがさよならと歌っているのは誰のアイデンティティー?

最近よく目にするyonige。夜逃げをわざわざローマ字にするなんて、何かわけありではないか?と思う人もいるかもしれませんが、彼女たちはれっきとしたガールズバンド。 バンド名の由来はパソコンのキーを適当に押したらyngだったというオチですが、曲はなかなか強烈です。

ひとつの旅の終わりは、新しい旅のはじまり ―「journey」から読み解く赤い公園の現在と未来

赤い公園、というバンドを知ったのは5年前。実家の近くにある高校の卒業生たちがメジャーデビューしたと聞いたのが最初だった。なんでも、中心人物の津野米咲(Gt)がすべての作曲を手がけており、ギター1本であっという間に曲をこしらえてしまうという。

雨が映し出す10年代の風景 ―カバーで聴く新世代のスタンダード

雨がちな季節です。雨にちなんだ曲といえば切ないラブソングを想像しますが、会えないからこそストレートに心情を歌う曲が多いように思います。 ここでは10年代を代表するアーティストがカバーしたこれからのスタンダードとなる曲を通して雨が意味するものとその背景を探ります。

Suchmos 「THE KIDS」淀んだ日常をかきまぜろ!と俺たちを鼓舞しているのだ

横浜の街から現れた6人組が日本中を席巻している。 今年の1月に発売された2ndアルバム「THE KIDS」はロングセラーを続け、各地のフェスでメインステージをつとめる彼らからはすでに風格すら感じさせる。ツアーファイナルとなった4月27日には自分たちのレーベル「F.C.L.S.」発足を発表。Suchmosの送り出すアーティストが日本の音楽シーンを変えていくだろうことは想像にかたくない。

表現者としての新章 ―ぼくのりりっくのぼうよみ「つきとさなぎ」に込められた思いとは?

資生堂「アネッサ」CMソング「SKY's the limit」との両A面シングルは、ドラマ「CS サイタマノラッパー」エンディングテーマになっている「つきとさなぎ」。 「Be Noble」に続いてトラックを担当するのはササノマリイ。重心の低いビートにエレクトロニカな味つけがされたミドルテンポの楽曲は、ぼくのりりっくのぼうよみ(以下、「ぼくりり」)の新境地ともいえる仕上がりになっている。